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LINE6 Spider IV 75W レビュー【アンプ】

日記

LINE6 Spider IV 75W

一度は売却したが必要に迫られて再度購入。

野外ライブやバーでのライブなどアンプ持ち込みが必須な現場で使用。
JC-120がいつでも使えるとは限らないのだよ。

細かく設定できるマルチエフェクター付きのアンプ。

FBV ShortBoard (MK2でも可)を繋ぐと全てのエフェクトやブーストスイッチ、ワウ、タップテンポ、ルーパー起動などのコントロールが可能となる。

これが本当に使いやすい。
基本の音をアンプモデリングで作ってワウやエフェクトを細かく設定後、フットスイッチで個別にONにできる。
それをマルチエフェクターのようにパッチを作って200個くらい保存できるので無限の音作りが可能。

この使用感は愛用しているDigitechのRP1000の方法論に近い唯一のアンプなのでオールインワンを目指すなら選択肢がこれしか無い。
多用するインテリジェントピッチシフターも入っているしね。
SpiderのシリーズはII、IIIと使ってきたがこれが完成系だと思う。Vは別系統に進化した。

アンプモデリング搭載のマルチエフェクターにパワーアンプとスピーカーがついたものと考えると1台持ち運ぶだけで備え付けのアンプが無い環境でも完全体でライブができるのが良い。

マルチエフェクター+アンプとの使い勝手の違い。

マルチエフェクター+アンプ持ち込みと決定的に違うのが足元のボードから伸びる配線がLANケーブル一本というシンプルな構成が組めるのでトラブルも少ない。
ワイヤレスを使う場合もアンプにG30のレシーバーを貼り付けておけば電源関係も足元にゴチャゴチャ置く必要がない。
足元に配線が沢山あるのが好きじゃないのでこれは1番のポイント。

体力的な意味で持ち運べさえすればいつでもどこでも自宅で作った音が使える。
基本的には自宅練習用のアンプはこれ。

モデリングアンプを使うメリットもある。

ギターの音にこだわり始めると絶対真空管アンプじゃないと・・・! みたいになりがちだがモデリングでも75点の音は出るので
聴いている側が心地良い設定を頑張って作り結果良い音が出ていれば問題無いと考える。
特に小さなライブハウスメインの活動なので音も配線もスッキリしていた方が良い。

自論だがギターの良い音を期待してライブハウスに来てくれる人には申し訳ないが
75点の音でしっかりとバッキングを担当する役割を担うギタリストには
このくらいの簡易的なシステムでもトータルで効率が良いのでは?と思う。
真空管アンプを何台も買った自分が色んな現場を体験してそう思った。

そんなことを思う最大の理由は腰痛持ちだから。
真空管アンプヘッドを持ち歩いている時期も確かにあった。
なんならキャビも。

ストンプボックスとブースト機能。

このアンプの特徴として、ストンプボックス、いわゆるコンパクトエフェクターの歪みを再現したモデルもアンプとは別に複数入っている。
アンプで音作りして、ストンプボックスでゲインを稼いだりも可能。
さらにストンプボックスはフットスイッチでON/OFF出来るのでここ一発の場面でコンパクトの歪みをアンプに足すなんてこともできる。

さらにさらにブースト機能というものがストンプボックスと別に搭載されているので
アンプ+コンパクトの歪み+Pre側でブーストなんて音作りもできる。

ちなみにブースト機能はPre側、Post側が切り替えられる。しかもパッチ毎に。
Post側だと単純に音量が上がるのでソロ時などには良いかも知れない。
もちろんこれもフットスイッチでON/OFF可能。

搭載されているアンプモデリング一覧

Clean 赤 – Marshall JCM 900のクリーンチャンネル
Clean 青 – 1973 Hiwatt カスタム 100
Twang 赤 – Fender ‘65 TwinReverb
Twang 青 – Fender® Deluxe Reverb
Class A 赤 – Vox AC-30
Class A 青 – Divided By 13 9/15 モデル
Blues 赤 – ‘ 53 Fender® ワイドパネル Deluxe
Blues 青 – Gretsch® 6156
Crunch 赤 – ‘68 Marshall® Plexi 50W
Crunch 青 – 2005 Orange AD-30TC、 30W、 Class A
Hi Gain 赤 – ‘68 Marshall Plexi 100W
Hi Gain 青 – Diezel Herbert
Metal 赤 – Mesa/Boogie® Dual Rectifier
Metal 青 – 攻撃的な、ハイゲイン・アンプモデル
Insane 赤 – Mesa/Boogie Dual Rectifier レッドチャンネル
Insane 青 – 尋常ではないディストーション

(マニュアルから抜粋)

搭載されているストンプボックス+エフェクト一覧

Ver2.0にアップしてからちょっと数えきれない量になったので時間があるときにまとめる。

リバーブが別系統なのが嬉しい。
なんかアンプっぽさをここで感じる。

極論、本家に似ているかどうかは重要ではない。

アンプモデリングを使う上で、よほどのアンプマニアで無い限り、というか本家のアンプと比べる目的でない限り似ているかどうかは重要ではない。
どのアンプモデルを選ぼうが自分の作りたかった音が出来たかどうかが一番重要であり、モデリングが本家に似ているかどうかということ自体はそれほど重要ではない。

似ているから良い音、というのはあるかも知れないが「モデリングなのに本物のTwinReverbのようだ!」
という感想をライブを見た人からもらわない限り気にする必要はないのではないか。

その時のフィーリングに合わせてアンプモデルを適当に選び、気持ちの良い音をエディットするというのがアンプモデリングの醍醐味だと思う。
楽しみ方は人それぞれ。もちろん本家に限りなく近いセッティングを出して満足するのも一興だろう。

そのうち写真撮る。

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